アナログ・テープは、回り続ける

テープ・マシンの素晴らしさは説明不要かも知れません。なぜなら、伝説的楽曲の数々がテープ・マシンによって録音され、テープ・マシンの個性を生かしたサウンド・メイクが行われてきたからです。T-RackS Tape Machine Collectionは、アナログ・テープ・マシンを象徴する4機種を、ひとつにまとめたバンドル・コレクションです。

T-RackS Tape Machine collectionを使用すれば、トラックにまとまりと暖かさ、テープならではの質感を加え、低音の厚みと心地良いハイエンドが加わります。 本格的なテープ・マシンならではの、音響的、音楽的な豊かさを手に入れましょう。

魔法のリ・クリエイト

アナログ・テープ・レコーダーは複雑な仕組みを持ったシステムです。この魔法のシステムは、オーディオ素材に音楽的な付加価値を加え、作品の芸術性をより高いレベルに引き上げます。

テープ・マシンがオーディオ信号に与える効果は、EQやコンプレッサーなどの単体プロセッサーのそれとは異なり、テープ・マシンを構成するセクションが相互に作用することにより生まれる独特の質感です。この質感は、音響的な意味でのダイナミクスだけではなく、聴く人の心を動かすダイナミクスにも影響します。

テープ・マシンは、私たちがDNAレベルで感じる「良い音」を実現するために、数々の音楽制作の中で改良されてきた機材といえます。

デジタルの世界でこの魔法を再現しようとする試みは、プラグイン・エフェクトが登場したごく初期の頃から行われてきました。

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T-RackS Tape Machine Collectionの開発は、最良のアナログ・テープ・マシン4機種を入手して、当時のスペックをきちんと再現できるレベルまで丁寧に修復するところから始まりました。

その後、各パーツを分解し、アナログ回路、トランスポート機構のふるまいから、ヘッド、4種類のテープの特性が解析され、その相互作用を再現するため、IK Multimediaならではのモデリング技術、ダイナミック・コンヴォリューション・エンジンがフルに投入されたソフトウェアのデザインが行われました。そんな、2年にわたる研究開発の末に生まれたのが、T-RackS Tape Machine Collectionです。

テープ・マシンは入力する音声と、テープに記録した音声に違いが出ます。それがまさにテープ・マシンらしさであり、魔法と呼ばれる部分に他なりません。T-RackS Tape Machine Collectionは、この魔法の部分を高度なモデリング技術を基に再現しているのです。

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伝説の4機種をモデリング

Tape Machine 440

Ampex 440Bをモデルとしています。440シリーズは1960年代後半に発売され、数々のアメリカン・サウンドを象徴する機種と言えます。440Bは完全ディスクリート回路で構成されており、マスタリングで使用されてきました。無理なく強調される低域と、シルクのような存在感を持つ中高域と高域が特徴です。Ampex 440Bを通すだけで、ミックスが洗練されたものとして聴こえるでしょう。

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Tape Machine 80

Studer A80 Mk IIをモデルとしています。1970年から1988年にかけて製造されたA80は、完全ディスクリート回路で構成されており、「ヨーロッパのテープ・マシン」として確固たる地位を築きました。マルチトラック・レコーディングによく使用され、トラックに輝きとまとまりを加えます。クリーンでスムーズな、洗練されたサウンドをお楽しみください。

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Tape Machine 99

Revox PR99 Mk IIをモデルとしています。1980年代に製造されたこのステレオ・レコーダーは、A80と比較してよりモダンな電子回路とヘッド・デザインが特徴です。収録された4機種のなかでも、最もフラットな周波数レスポンスで、放送業界やクラシック音楽のスタンダードとされてきました。低速回転ではローファイ感を加えることも可能です。

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Tape Machine 24

MCI JH24をモデルとしています。1980年に初めて製造され、80年代のアメリカのスタジオで定番機種となりました。マルチトラック録音に適した特徴を持ち、オペアンプにより、穏やかに制御されたサウンドが特徴で、エレガントで、輝きのあるサウンドを提供します。

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異なるキャラクターの4種類のテープ

異なる倍音とキャラクターを持つ4種類のテープを選択できます。

  • 250: 3M/Scotch 250をモデルとしています。このテープは全モデルの中で最もダイナミック・レンジが狭いため、アグレッシブな味付けとサチュレーションを特徴としています。
  • 456: Ampex 456をモデルとしています。250に比べ余裕のあるヘッドルームが特徴で、最も広く使用されているテープといえるでしょう。歪みの少ないキャラクターを特徴としています。
  • GP9: Quantegy GP9をモデルとしています。250や456よりさらにレンジが広く、最小限の歪みと穏やかなパフォーマンスを特徴としています。
  • 499: Ampex 499をモデルとしています。このモデルは最も透明なレコーディングが可能ですが、低速にすると心地のよい低域ブーストを加えることができます。
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共通コントロール

各テープ・マシン・モジュールは共通のコントロールを持ち、マシンとテープ間のサウンドの違いを、簡単に聴き比べることが可能です。

INPUT/REPRO(ヘッド選択): INPUT選択時は、シグナルはユニットのインプットとアウトプット・ステージのみを通り、テープ部はバイパスされます。アナログ回路によるサウンド色付けの度合いは、選択テープ・マシンによって異なります。REPRO選択時、シグナルはインプット、レコーディング・アンプ、録音ヘッド、テープ、再生ヘッド、再生アンプ、アウトプット・ステージなどすべてのシグナル・パスを通過します。

TRUE STEREO: いかに正確にアライメントされたテープ・マシンであっても、左右のチャンネル間でレベル、周波数特性、歪みがわずかに異なることがあります。T-RackS Tape Machine Collectionは、実際の同様、ヘッド、信号経路ともに左右のチャンネルを個別に処理を行うことで、その特徴も再現します。この機能に違和感のある場合は、バイパス可能です。

IPS(テープ・スピード): Tape Machine 440と99は7 1/2 IPSまたは15 IPS、Tape Machine 80と24は15 IPSまたは30 IPSから、テープ・スピードを選択します。速いスピードでは高精細なサウンド、遅いスピードでは低域が強調され、暖かみのあるサウンドが得られます。

TRANSPORT MODELING: トランスポート部のふるまいを忠実に再現します。ワウ、フラッターを人工的なエフェクトとして加えるのではなく、機構そのものをモデリングすることで、速度だけでなく左右チャンネル間のゆらぎまで再現されます。本機能も、不要なときはバイパスすることができます。

RECORD BIAS: 理想的なバイアス設定下では、信号は最小限の歪みに抑えられ、最大の感度が得られます。意図的にバイアスを深く設定すると、より暖かみのある、緩やかなサチュレーション感が加わります。バイアスを浅く設定すると、高音域がブーストされると同時に歪みなどノンリニアな反応が得られます。

T-RackSモジュールの一員として

テープ・マシンはT-RackS 5モジュールとして、他のモジュールと柔軟に組み合わせて使用できます。単体プラグイン、T-RackS 5シェル・プラグイン内など、DAW内で他のプロセッサーと組み合わせてより理想的なサウンドへとミックスすることも、スタンドアロン版でマスタリング用モジュールの一つとして使用することも可能です。

T-RackS 5シェルは、プラグイン、またはスタンドアロンで使用可能です。シェル内では最大16個のプロセッサーを、シリアル/パラレル接続してシグナル・チェインを構築し、A/B/C/Dの各設定の聴き比べも容易です。オーディオ・エンジンは192kHz、32-bit浮動小数点対応です。

   
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T-RackS Tape Machine Collection収録テープ・マシン

Tape Machine 24

Tape Machine 24

Tape Machine 80

Tape Machine 80

Tape Machine 99

Tape Machine 99

Tape Machine 440

Tape Machine 440

主な機能

  • 4機種のテープ・マシン・プロセッサーを収録:Tape Machine 24、Tape Machine 80、Tape Machine 99、Tape Machine 440
  • 14日間に渡ってプロセッサーを徹底的に試用可能。
  • 他のT-RackSモジュールと組み合わせて使用可能。
  • 64-bitをネイティブ・サポート。
  • 192kHz、32-bit浮動小数点セッション対応。
  • T-RackS Custom Shop内で利用可能。
  • プロセッサーの個別購入も可能

*Legal detail

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