アナログ・レコーディング全盛期のサウンドを

テープ・マシンは、収録音声に透明さが求められる現代においてもなお、他では得ることのできないアナログの質感をサウンド加えることができる重要なツールです

T-RackS Tape Machine 24は、個性的かつ間違いのないサウンドを誇る定番の名機、MCI JH24を慎重に再現したモジュールです。

Tape Machine 24
MCI JH24

マルチトラック・レコーダーMCI JH24は、1980年に製造されてから、以後80年代を通じてアメリカ中のスタジオで定番の機種となりました。MCI JH24に搭載されたオペアンプにより、穏やかに制御されたサウンドが特徴と言えますが、誰もがこの機種のサウンドだと分かる個性も兼ね備えていました。

JH24は、マルチトラック・レコーディングに最適で、ミックス全体に優雅な輝きと、主張しすぎることのない適度なキャラクターを付加し、まとまりのあるサウンドを提供します。

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Tape Machine 24

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Tape Machine 24は、慎重に設計されたIK Multimediaの定評あるモデリング技術と、シグナル・コンヴォリューションの組み合わせにより、マシン本体、テープ、そして再生されるオーディオ間の複雑な相互作用を再現します。使用するテープの違いによる音質差からヘッド上でのテープの動きまで、細部まで忠実に再現することで、実機同様のサウンドを実現しているのです。

Tape Machine 24は、テープでしか得ることのできない魔法の質感を現代によみがえらせ、アナログ・レコーディング全盛期のサウンドを再現します。

魔法のリ・クリエイト

アナログ・テープ・レコーダーは複雑な仕組みを持ったシステムです。この魔法のシステムは、オーディオ素材に音楽的な付加価値を加え、作品の芸術性をより高いレベルに引き上げます。

テープ・マシンがオーディオ信号に与える効果は、EQやコンプレッサーなどの単体プロセッサーのそれとは異なり、テープ・マシンを構成するセクションが相互に作用することにより生まれる独特の質感です。この質感は、音響的な意味でのダイナミクスだけではなく、聴く人の心を動かすダイナミクスにも影響します。

テープ・マシンは、私たちがDNAレベルで感じる「良い音」を実現するために、数々の音楽制作の中で改良されてきた機材といえます。

デジタルの世界でこの魔法を再現しようとする試みは、プラグイン・エフェクトが登場したごく初期の頃から行われてきました。

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T-RackS Tape Machine Collectionの開発は、最良のアナログ・テープ・マシン4機種を入手して、当時のスペックをきちんと再現できるレベルまで丁寧に修復するところから始まりました。

その後、各パーツを分解し、アナログ回路、トランスポート機構のふるまいから、ヘッド、4種類のテープの特性が解析され、その相互作用を再現するため、IK Multimediaならではのモデリング技術、ダイナミック・コンヴォリューション・エンジンがフルに投入されたソフトウェアのデザインが行われました。そんな、2年にわたる研究開発の末に生まれたのが、T-RackS Tape Machine Collectionです。

テープ・マシンは入力する音声と、テープに記録した音声に違いが出ます。それがまさにテープ・マシンらしさであり、魔法と呼ばれる部分に他なりません。T-RackS Tape Machine Collectionは、この魔法の部分を高度なモデリング技術を基に再現しているのです。

異なるキャラクターの4種類のテープ

異なる倍音とキャラクターを持つ4種類のテープを選択できます。

  • 250: 3M/Scotch 250をモデルとしています。このテープは全モデルの中で最もダイナミック・レンジが狭いため、アグレッシブな味付けとサチュレーションを特徴としています。
  • 456: Ampex 456をモデルとしています。250に比べ余裕のあるヘッドルームが特徴で、最も広く使用されているテープといえるでしょう。歪みの少ないキャラクターを特徴としています。
  • GP9: Quantegy GP9をモデルとしています。250や456よりさらにレンジが広く、最小限の歪みと穏やかなパフォーマンスを特徴としています。
  • 499: Ampex 499をモデルとしています。このモデルは最も透明なレコーディングが可能ですが、低速にすると心地のよい低域ブーストを加えることができます。
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共通コントロール

各テープ・マシン・モジュールは共通のコントロールを持ち、マシンとテープ間のサウンドの違いを、簡単に聴き比べることが可能です。

INPUT/REPRO(ヘッド選択): INPUT選択時は、シグナルはユニットのインプットとアウトプット・ステージのみを通り、テープ部はバイパスされます。アナログ回路によるサウンド色付けの度合いは、選択テープ・マシンによって異なります。REPRO選択時、シグナルはインプット、レコーディング・アンプ、録音ヘッド、テープ、再生ヘッド、再生アンプ、アウトプット・ステージなどすべてのシグナル・パスを通過します。

TRUE STEREO: いかに正確にアライメントされたテープ・マシンであっても、左右のチャンネル間でレベル、周波数特性、歪みがわずかに異なることがあります。T-RackS Tape Machine Collectionは、実際の同様、ヘッド、信号経路ともに左右のチャンネルを個別に処理を行うことで、その特徴も再現します。この機能に違和感のある場合は、バイパス可能です。

IPS(テープ・スピード): Tape Machine 440と99は7 1/2 IPSまたは15 IPS、Tape Machine 80と24は15 IPSまたは30 IPSから、テープ・スピードを選択します。速いスピードでは高精細なサウンド、遅いスピードでは低域が強調され、暖かみのあるサウンドが得られます。

TRANSPORT MODELING: トランスポート部のふるまいを忠実に再現します。ワウ、フラッターを人工的なエフェクトとして加えるのではなく、機構そのものをモデリングすることで、速度だけでなく左右チャンネル間のゆらぎまで再現されます。本機能も、不要なときはバイパスすることができます。

RECORD BIAS: 理想的なバイアス設定下では、信号は最小限の歪みに抑えられ、最大の感度が得られます。意図的にバイアスを深く設定すると、より暖かみのある、緩やかなサチュレーション感が加わります。バイアスを浅く設定すると、高音域がブーストされると同時に歪みなどノンリニアな反応が得られます。

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