Hammond B-3Xは、Mac / PC上で動作するHammond B-3 バーチャル・インストゥルメントです。IK Multimediaは、米国イリノイ州のシカゴに所在するハモンド・オルガン・カンパニーと、浜松の鈴木楽器製作所との共同開発により、本物のB-3サウンドをデジタルの世界で再現すべく、Hammond B-3Xを開発しました。
Hammond B-3Xのサウンドは、オルガン本体のサウンドの忠実な再現だけでなく、複数のエフェクトを組み合わせることで生み出されます。ストンプ・エフェクト、Leslie™ロータリー・キャビネット、パラレルでミックス可能なギター・アンプなどに加え、コンプレッサー、EQなどのポスト・エフェクトも用意されています。実機さながらの信号の流れを再現した上で、包括的なサウンド・シェイピングが可能です。
オーディオ・デモ
信じられない、まるで本当にB-3の前に座っているかのようだ。反応もオリジナルと同様。素晴らしいね。
Hammond B-3Xは究極のリアリズムを提供するため、実際のオルガンと同じ機械的動作に基づいて、サウンドが作られています。Hammond B-3Xは入念にメンテナンスされたハモンド・オルガンから音色の元となる91組のトーンホイールから生成される音をサンプリングし、演奏するキーとドローバー・セッティングに従い、リアルタイムにサウンドをミックスして生成しています。
IK Multimediaのモデリング技術により、トーン・フィルタリング、キー・クリック、そしてハモンドを象徴するパーカッション・サウンドに加え、コーラス、ビブラート回路を忠実に再現しています。すべてのコントロール類、回路がIKの厳格な基準に沿ってモデリングされ、さらにハモンド・オルガン・カンパニーによるチェックが繰り返し行われました。
Hammond B-3Xでは、年代によるコンディションの違いもシミュレート可能です。音色のバランス、ジェネレーター・リークやクロストークによる音楽的なノイズ、コーラス回路のブースト具合をコントロール可能です。
どれだけディープなコントロールが可能かは、こちらをご覧ください。
Hammond B-3Xは、実際のB-3の演奏感を、違和感なくデジタル上で行えるように設計されています。コーラス / ビブラートから、パーカッション・スイッチの配置まで、すべての要素が実機同様に再現されています。白黒反転のキーには、24種類のカスタム・ドローバー設定を保存でき、リアルタイムに音色の切り替えが可能です。また、ライブ使用に最適なControlsビューでは、キーボードを非表示にして、ドローバーとスイッチを拡大表示できます。最新のハモンド・デジタル・オルガンのMIDIアサインにも対応しているので、
すぐに演奏やパフォーマンスを行えます。
STOMPSセクションでは、お馴染みのAmpliTubeやT-RackSから抜粋された5つのストンプ・ボックス(オーバードライブ、グラフィックEQ、ストンプ・コーラス&ビブラート、ペダル・ワウ、スプリング・リバーブ)を使用できます。幅広いサウンドを再現できるように、慎重に吟味されたこれらのエフェクトは、ステージ使用時にコントロールできるようMIDIアサインが可能です。
CABSセクションでは、Leslie® Collectionで培ったレスリー・ユニット・モデリングと、AmpliTube 4から抜粋されたギター・アンプ、キャビネット・モデリングが使用可能。実際のレスリー・ユニットやギター・アンプと同様のサウンド・メイクを実現しています。ミキサーで、レスリーとギター・アンプ、そしてD.I.サウンドのミックス・コントロールも可能です。
レスリー・スピーカーのホーンとドラムの回転スピード設定や“SLOW”から”FAST”に到達するまでの時間やその逆の時間、マイクの角度と距離を調節できます。
5つのレスリー・パワー・アンプと2種類のギター・アンプ、そしてパワー・アンプ無しの8通りからアンプを選択できます。ゲインやEQ、ボリュームのコントロールも可能です。キャビネットは5つのロータリー・キャビネットを選択可能です。
ハイパスおよびローパス・フィルター、周波数とQが調節可能なピーキングEQで構成され、細やかな音色作りが可能です。
ロックなサウンドに最適な、AmpliTubeから抜粋された2機種のギター・アンプのサウンドを、レスリー・ユニットのサウンドとミックスすることが可能です。ゲインやEQ、スプリング・リバーブのコントロールを備えています。
ロータリー・キャビネットのドラムとホーンに立てたマイクのパンとボリュームの調節、そしてレスリー、ギター・アンプ、D.I.オルガン・サウンドのミックスが可能です。
Hammond B-3Xの最終段には、コンプレッサー、EQ、リバーブが搭載されているのでサウンドの仕上げもB-3Xだけで完結します。これらは業界標準のT-RackSから抜粋されたものです。
LIMITER 76は、FETタイプのコンプレッサーで、芯のある定番サウンドが作れます。EQ-81は、クラシックなコンソール同様の滑らかなサウンド・シェイピングと暖かみが加わります。最終段のデジタル・リバーブで、サウンドに広がりと奥行きを加えて仕上げましょう。
トーンホイールのサウンドは、実機さながらのコントロール類を経て、レスリー・スピーカーを含むディープで柔軟なサウンド・メイクを施した上で出力されます。このように本物のハモンド・オルガンと同じ振る舞いから生み出されるHammond B-3Xのサウンドは、ハモンド公認に相応しい、次世代の演奏体験を提供します。
Hammond B-3オルガンのような伝説的な楽器を忠実に再現するためには、初めにハモンド・オルガン・カンパニーと、鈴木楽器製作所と直接協力することが不可欠でした。これらの企業が持つ数十年にわたる製品の知識と歴史を、IK Multimediaが誇るデジタル分野でのモデリング技術と掛け合わせることで、革新的なバーチャル・オルガンが完成しました。
次に、私たちはサウンドの軸となる状態の良いB-3オルガンを複数台探しました。ジャズやブルース、R&Bやロックなどのさまざまなジャンルから状態の良い個体を選定し、トーンホイールのリークによるノイズも含めたチェックと収録を行っています。その結果としてADBANCEDパネルから、トーンホイール・モデルを切り替えたり、好みのサウンドになるよう微調整したりすることが可能となりました。
B-3Xサウンドには4つの異なる要素があります:
トーンホイール:音色の生成元となるトーンホイールを選択できます。実際のハモンド・オルガン同様に1機種あたり91組のトーンホイール・サウンドを収録しており、キーとドローバー・セッティングに従いリアルタイムにミックスされたサウンドが出力されます。キーを押さえている間、常にサウンドを生成し続けます。
パーカッション:セカンド、サードのパーカッション・サウンドは、IKの定評あるモデリング技術を使用して生成されます。これらはORGANタブのスイッチによって制御します。ADVANCEDパネルには、より詳細な調整が行えるようパーカッションのボリュームとボリューム補正、そしてディケイ・タイムが追加されています。
キー・クリック:鍵盤操作時に鳴るキー・クリック音は、ADVANCEDパネルで音量と、サウンド・カラーを調節可能です。キー・クリック音は、ストンプ・エフェクトやアンプ、ポスト・エフェクトなどでクセのあるサウンド作りを行う時にも効果的です。キー・クリックのサウンドはモデリングにより生成されます。
ジェネレーター・リーク:トーンホイールから生成されるサウンドには、本来の純粋なサウンド以外に、構造上避けられない意図せざるノイズが含まれますが、このノイズこそがハモンド・オルガンを象徴するサウンドとも言えます。このジェネレーター・リークについてもモデリング技術によって生成されており、リーク量を好みに合わせて調節できます。
エフェクト:ビブラート・エフェクトは、本物のハモンドB-3オルガン同様に信号を変調してビブラート音を生成します。また、ビブラート音と原音を混ぜることでコーラス効果を生成しています。コーラスとビブラートのそれぞれに3段階のレベルが存在します。ADVANCEDパネルでは、コーラスのミックス量と高音域のブースト量を調節できます。
このようにHammond B-3XはHammond B-3を忠実に再現しており、初のメーカー公認ハモンド・オルガン音源にふさわしく、本物同様のサウンドと演奏体験を提供します。
Hammond B-3Xは、本物同様のハモンドB-3オルガン・サウンドを提供するだけでなく、フル・シグナル・チェーンによって、入念なサウンド・メイクを可能としています。さまざまなジャンルや時代によって活用されたエフェクトやアンプを含む、完全なB-3サウンド・パッケージなのです。
Hammond B-3Xには、オルガンの出力の後段に配置されたペダルボードに、5つのストンプ・ボックス・エフェクトを収録されています。これらは順序固定のシリアル接続で、信号はモノラル・イン、最後段はステレオ・アウトとなりスピーカーへ送られます。
5つのストンプ・ボックス:
Hammond B-3Xにはパラレル・ミックス可能な、2タイプのキャビネット・モデリングが収録されています。
1つは、AmpliTube Leslieの拡張バージョンとして収録されるレスリー・ユニットです。そしてもう1つは、2機種のモデルを収録したギター・アンプです。この2種のサウンドに加えて、ストンプ・セクションからのD.I.サウンドをミキサーで任意のバランスに整えることが可能です。
MIC DISTANCE:マイクと、キャビネット間の距離を調節できます。値が高くなるほど距離は遠くなります。
MIC SETUP:マイキングの角度を、最も一般的で回転の知覚が非対称なサウンドとなる90ºと、有名なレコーディングでも多数用いられ、回転の知覚がより対称的な180ºから選択可能です。
SLOW SPEED:低速回転時のドラムとホーンの回転速度を、+/-20%で調節できます。
FAST SPEED:高速回転時のドラムとホーンの回転速度を、+/-20%で調節できます。
ACCELERATION:低速回転から高速回転に到達するまでの速度を、レスリー・ユニットの標準モーター・スピードである0.25倍から4倍までの間で調節できます。
DECELERATION:高速回転から低速回転に到達するまでの速度を、レスリー・ユニットの標準モーター・スピードである0.25倍から4倍までの間で調節できます。
このタブでは、パワー・アンプとキャビネットを選択できます。パワー・アンプは5機種のレスリー・アンプ、2機種のギター・アンプ、そしてパワー・アンプ無しの合計8種類から選択可能です。キャビネットは5機種のレスリー・キャビネットから選択可能です。パワー・アンプにギター・アンプを選択した場合でも、このタブでのサウンドはレスリー・キャビネットへと接続され、後述のパラレル・ミックスされるGUITAR AMPタブのサウンドには影響を及ぼしません。
GAIN:アンプのゲイン量を調節し、歪み量をコントロール可能です。前段となるSTOMPSパネルでの最終出力ゲインの影響も受けるため、このGAINつまみを絞っても歪みが強い場合は、STOMPSパネルでの出力ゲインを調節する必要があります。
INPUT HPF:インプット段での最大200Hzまでのハイパス・フィルターです。STOMPSパネルを通過した信号の低域が過剰なときに利用します。
LOW– MID – HIGH:最大12dBのブーストまたはカットが可能な3バンド・イコライザーです。後述のLESLIE EQタブではバーチャル・マイクにて収録された後の信号を処理するのに対し、このタブでのEQはキャビネットの前段での信号を処理します。
VOLUME:キャビネットへの最終出力ボリュームを決定します。後述のMIXERタブでのLESLIEノブと同様です。
CABINET MODEL SELECTOR:使用するレスリー・キャビネットを選択できます。アンプとは独立していますので、異なるアンプとキャビネットの組み合わせも選択可能です。
このタブでは、3バンドEQでレスリー・キャビネットにて収録されたマイク・サウンドを整えることが可能です。ハイおよびローのシェルビングEQと、周波数帯域と帯域幅(Q幅)を調節可能なミッドレンジEQを備えています。
このタブでは、ギター・アンプとキャビネットのモデルを使用したサウンド・メイクを行うことが可能です。このギター・アンプ / キャビネットは、レスリー・ユニットとはパラレルで使用します。Brit LeadはMarshall Plexi S100をモデルとし、Hi AmpはHiwatt Custom 100 DR103をモデルとしています。
このタブにおけるVOLUMEパラメータは、キャビネットへの最終出力ボリュームを決定します。後述のMIXERタブでのGUITAR AMPノブと同様です。
このタブでは、レスリー・キャビネットに立てられた4本のマイクのレベルとパン、そしてレスリー・アンプ、ギター・アンプ、D.I.の3つのレベルを調節できます。D.I.サウンドは、ストンプ・セクションを通過した直後のモノラル・サウンドとなります。
最後のエフェクト・ブロックは、ステレオ・サウンドを整えることが可能なポストFXセクションです。UREI 1176 FETリミッターをモデルとしたFETタイプのリミッター、Neve 1081をモデルとしたコンソールEQ、そしてデジタル・リバーブの順にサウンドが処理されます。
ORGANパネル内では、リアルタイム演奏やライブ・パフォーマンスに最適なCONTROLSビューが利用できます。このパネルではキーボードとペダルが非表示となり、ドローバーやスイッチなどのコントロールが拡大表示されます。
このパネルでは、有名な半月型のレスリー・スイッチが中央に表示されるため、瞬時に速度を確認して切り替えることができます。エクスプレッション・ペダルは右上にスライダーとして表示され、オルガン出力のボリューム・コントローラーとして機能します。
この画面ではプリセット・キーも非表示となりますが、プリセットはボタンとして、鍵盤と同じように表示されます。ボタン上には、割り当てられたプリセットのドローバー・セッティングがアイコンとして表示されます。このアイコンのおかげで、24種のドローバー設定を即座に確認できます。
CONTROLSパネルでは、MIDIプログラム・チェンジ設定画面を表示し、0から127までのプログラム・チェンジ番号にHammond B-3Xプリセットを割り当てることができます。同じプリセットを複数のプログラム・チェンジ番号に割り当てることも可能なため、ライブ・パフォーマンスの順序によって並び替えることもできます。
歯車アイコンをクリックすると、設定パネルが開きます。3段の鍵盤とプログラム・チェンジのMIDIチャンネル、チューニングやトランスポーズ、ピッチ・ベンドやオーディオ / MIDI割り当てなどの設定を行えます。
また、パワフルなMIDIコントローラー・セクションも用意されており、オルガンやエフェクトに割り当てられたすべてのMIDIコントロール・チェンジを表示 / 編集できます。その下に位置するHAMMOND PROFILEは、ハモンドスズキのキーボードが扱う特殊なMIDIコマンドに従うよう設定できます。これはMIDIコントロール・チェンジとは別のメッセージですので、iRig KeysシリーズやサードパーティーのMIDIコントローラーと、ハモンドスズキのキーボードを併用して同時にコントロールすることが可能です。