サウンド&グルーヴ・ワークステーションSampleTank 4対応の新作拡張音源ライブラリー「Spaceport '77」を発表しました。このライブラリーには、シンセサイザーOberheim® OB-1と、エレクトリック・ピアノYamaha® CP-30の2機種を元にした、70年代から80年代のサイファイ・サウンドがたっぷりと収録されています。
Spaceport '77には、100種類の新しいインストゥルメント・プリセットと3.9GBの新規サンプル、すぐに使えるようにプログラムされたコントロール・マクロとサウンド・エフェクトが用意されています。
アナログ・シンセとエレクトリック・ピアノを組み合わせたSpaceport ’77をSampleTank 4にロードすれば、強烈なベース・サウンドから魔法のようなリード・サウンドまで、宇宙を思わせる幻想的なサウンドの数々をすぐにプレイすることができます。ともに名機であるOB-1、CP-30は細心の注意を払ってサンプリングされており、オリジナルに忠実なフィーリングとクラシック・サウンドを提供します。
アナログ・シンセとエレピで拡がる、音の世界
OB-1とCP-30の組み合わせにより、時代を超えて愛される雄大なサウンドを奏でることができます。CP-30のエレクトリック・ピアノ、クラビコード、ハープシコードの音色を、アナログ・オシレーターとフィルターを備えたOB-1のサウンドとレイヤーすることで、新次元のパッドやスウィープ・サウンドを奏でることが可能です。SampleTank 4に搭載されているフィルターやリバーブ、コーラスやフェイザー、そしてEQやコンプレッサーを併用すればさらに音に磨きをかけることができ、ハイエンドな映画音楽にも対応可能です。
OB-1
Spaceport '77は、1970年代後半に設計および製造されたOberheim OB-1モノフォニック・シンセサイザーの核心を捉えたインストゥルメントです。OB-1のサウンドはまず初めに、2基のディスクリートなオシレーター、サブオシレーター、そしてノイズ・ジェネレーターによって生成されます。ディスクリート・ローパス・フィルターには-12dB/オクターブと-24dB/オクターブが用意されており、クラシックなOberheimタイプの2ポール・フィルターだけでなく、伝説的なMinimoogタイプの4 ポール・フィルター、SampleTank 4収録の他のフィルターで音色作りが楽しめます。
CP-30
Yamaha CP-30は1976年に発売されたエレクトリック・ピアノで、サウンドの生成にはアナログ・シンセシスが使われています。CP-30は、ディケイ・ノブだけで、通常のシンセサイザーのADSRのアタック、ディケイを同時に調整する仕様が有名ですが、Spaceport ’77にはその調整を再現したセレクションが用意されています。また2つのトーン・ジェネレータ・システムが搭載されており、それぞれの微調整を行ったりディケイをコントロールしたりすることができます。これにより、エレクトリック・ピアノ、クラビネット、ハープシコードの音色をバラエティー豊かに作成することができます。
価格と入手方法
Spaceport '77は2019年12月31日まで、新規および既存のSampleTank 4 MAX、SampleTank 4、SampleTank 4 SE登録ユーザーに、IK Multimediaウェブサイトのユーザー・エリアにて無償配布されます。
無償配布終了後は、IK Multimediaオンライン・ストアにて€79.99(税別)で販売されます。
また今回のSpaceport '77のリリースに合わせて、SampleTank4 バージョン4.0.9がリリースされました。拡張ライブラリーを使用可能にするためのアップデートが含まれておりますため、合わせてユーザー・エリアよりダウンロードおよびインストールを行ってください。
What’s new in SampleTank 4.0.9
- ライブラリー名をテキスト表示にする機能を追加。
- オーサライズ済ライブラリーのみを表示する機能を追加。
- ライブラリー再構築時のスキャン時間を短縮。
- 新たなライブラリーをサポート。
- macOS 10.15 Catalinaに対応。
- Windows OS上でカスタムDPI設定を行っている場合でもSampleTank 4のリサイズが可能。
- CubaseでHiDPI設定を行っている際、SampleTank 4のリサイズができない不具合を修正。
- 安定性の向上およびバグ・フィックス。
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