TEAC社/TASCAMブランドのレコーダーは、50年以上にわたり、多くのミュージシャンのレコーディングを支えてきました。ガレージで録音されたデモ・テープからスタジオで録音されたプラチナ・アルバムまで、多くのミュージシャンに愛されたこれらの録音機材は、世界中で認められたクオリティとキャラクターを備えています。T-RackS TASCAM® Tape Collectionは、Mac/PC用のT-RackSプラグイン(AU、VST2、VST3、AAXに対応)として、またはスタンドアローンのT-RackS 5ソフトウェア上で動作します。
T-RackS TASCAM® Tape Collectionは、TASCAMブランド創立50周年を記念して開発されたブランド公認コレクションです。数々の賞を受賞したIKのアナログ・テープ・モデリング・テクノロジーを使用し、最も人気のある4機種をT-RackSシリーズのモジュールとして再現しました。
アナログ・テープ・レコーダーは複雑な仕組みを持ったシステムです。この魔法のシステムは、オーディオ素材に音楽的な付加価値を加え、作品の芸術性をより高いレベルに引き上げます。
テープ・マシンがオーディオ信号に与える効果は、EQやコンプレッサーなどの単体プロセッサーのそれとは異なり、テープ・マシンを構成するセクションが相互に作用することにより生まれる独特の質感です。この質感は、音響的な意味でのダイナミクスだけではなく、聴く人の心を動かすダイナミクスにも影響します。
テープ・マシンは、私たちがDNAレベルで感じる「良い音」を実現するために、数々の音楽制作の中で改良されてきた機材といえます。
T-RackS TASCAM Tape Collectionでは、TASCAM/TEACにて歴史の中で特に人気のあるモデルを厳選、IKにて最良のアナログ・テープ・マシン4機種を入手し、当時のスペックをきちんと再現できるレベルまで丁寧に修復するところから始まりました。
IKのエンジニアリング・チームは各パーツを分解し、アナログ回路、トランスポート機構のふるまいから、ヘッドなど、各ステージの特性を分析してモデル化しました。IK Multimediaならではのモデリング技術、ダイナミック・コンヴォリューション・エンジンがフルに投入され、ソフトウェアのデザインが行われています。
テープ・マシンは入力する音声と、テープに記録した音声に微妙な違いがあります。それがまさにテープ・マシンらしさであり、魔法と呼ばれる部分に他なりません。
T-RackS TASCAM Tape Collectionは、この魔法を高度なモデリング技術を基に再現しているのです。
TASCAMブランド創立50周年を記念して、TASCAMとIKがコラボレーションしたこのコレクションには、TASCAMの代表的なテープ・マシン4機種が含まれています。これらの中には、音楽史に残るもの、ウェブ上でファン・ページが作られているほど愛されているものもあります。そのどれもが、録音したトラックに暖かみのある質感やキャラクターを加えることができる、歴史的にも誰もが認める素晴らしいサウンドを持っています。
TEAC A-6100 MKIIは、その堅牢なデザインとクオリティの高いサウンドで、今なお高い人気を誇る2トラック・マスター・レコーダーです。A-6100 MKIIは、録音/再生用にEQを備えており、マスターの信号を微調整し、テープの質感と暖かみを加えます。
TEAC A-3340Sは、歴史上の有名なデモや曲を支えてきた4トラック・テープ・レコーダーです。例えば、ドゥービー・ブラザーズはレコード契約を獲得した曲のデモのいくつかをA-3340Sで録音、ブライアン・イーノはその音の良さから現在でも使用しています。
TASCAM 388は、8チャンネルのミキシング・コンソールとテープ・マシンが一体化させた大ヒットしたレコーダーです。2001年頃、ケリー・ストルツが388を使用してレコーディングを行い、再度注目されています。テープ・レコーダー部分だけでなく、コンソールのチャンネルストリップも再現されています。
TASCAM PORTA ONEは、現在ローファイなサウンドやクリエイティブな実験、さらにはライブ・パフォーマンスのために使用されることが多いかもしれません。しかし、通常の使用でも、暖かみのあるクリアなサウンドは当時も今も人気があり、「PORTA ONEの音」として多くのファンから支持されています。
各モジュールには、異なるキャラクターを持つ複数のテープが用意されています。なお、TASCAM PORTA ONEについては、2種類のカセット・テープの選択が可能です。
T-RackS TASCAM Tape collectionの各モジュールには、以下のような共通のパラメーターが備えられています。
シグナル・パスの選択: INPUT選択時は、シグナルはユニットのインプットとアウトプット・ステージのみを通り、テープ部はバイパスされます。アナログ回路によるサウンドの色付けの度合いは、選択したテープ・マシンによって異なります。REPRO選択時、シグナルはインプット、レコーディング・アンプ、録音ヘッド、テープ、再生ヘッド、再生アンプ、アウトプット・ステージなどすべてのシグナル・パスを通過します。
True Stereo: 正確にアライメントされたテープ・マシンでも、左右のチャンネル間でレベル、周波数特性、歪みがわずかに異なることがあります。T-RackS TASCAM Tape Collectionは、実機と同じように、ヘッド、信号経路ともに左右のチャンネルを個別に処理を行うことで、この実機ならではの動作を再現します。この機能は、必要に応じてバイパスできます。
Tape Speed: テープ・スピードを、7.5/15ips、または15/30ipsから選択します。速いスピードでは高精細なサウンド、遅いスピードでは低域が強調され、暖かみのあるサウンドが得られます。
Transport Modeling: トランスポート部のふるまいを忠実に再現します。ワウ、フラッターを人工的なエフェクトとして加えるのではなく、機構そのものをモデリングすることで、左右のチャンネル間のゆらぎまで再現されます。この機能は、必要に応じてバイパスできます。
Record Bias: 理想的なバイアス設定下では、信号は最小限の歪みに抑えられ、最大の感度が得られます。意図的にバイアスを深く設定すると、より暖かみのある、緩やかなサチュレーション感が加わります。バイアスを浅く設定すると、高音域がブーストされます。