2025年9月25日:IK Multimedia(イタリア・モデナ)は、プロフェッショナルなボイス・モデリングを実現する ReSing を発表しました。
ReSing を使えば、仮歌トラックを表現力豊かなプロ品質のボーカル・トラックに置き換え、音楽的に調整することができます。最新のAI技術を使った ReSing は、倫理面に配慮しながら収録された実在アーティストの声、音色、トーン、表現を捉えた音声モデルにて、ライブ録音セッションと見分けがつかないほど自然なボーカル・トラックを提供します。
ReSing には、ユーザーが独自の音声モデルを作成できる ReSing Modeler も用意されています。ReSing では、すべての動作がお使いの Mac/PC 上でローカル処理されるので、クラウド・サーバーへのデータ転送、処理の順番待ちは不要です。
価格と購入方法
ReSing は、ユーロでは IKオンライン・ストア、日本円では beatcloud.jp からご予約いただけます。
ReSing Free(2 Voice Model、2 Instrument Model、2 ユーザー Model 、2 RVC インポート)
無料
ReSing(10 Voice Model、10 Instrument Model、10 ユーザー Model 、10 RVC インポート)
予約特価 €89.99 | ¥14,840(税込)
通常価格 €129.99 | ¥21,440(税込)
ReSing MAX(25 Voice Model、25 Instrument Model、25 ユーザー Model 、RVC インポート無制限)
予約特価 €149.99 | ¥24,740(税込)
通常価格 €199.99 | ¥32,990(税込)
発売時期:
2025年10月下旬
主な特徴
- 仮歌テイクをプロ品質のパフォーマンスに置き換え
- 音声モデルのエネルギー、トーン、スタイル調整、ブレンドや変調も可能
- スマートフォン録音素材をスタジオ品質のボーカルに変換
- ベースライン、リフ、フックを歌ったトラックを、楽器音に変換
- 独自の音声モデルを作成し、共有またはライセンス供与
プロ対応の仕様
- 25種のボイス・モデルと25種類の楽器モデル(Max版)
- 英語、スペイン語に対応(今後追加予定)
- ARA 対応プラグインにより、DAW 上で直接処理可能
- クラウド・サーバーへのデータ転送不要な、ローカル動作
- サブスクリプション不要の、永続ライセンス
- オープン・コミュニティから RVC モデルをインポート可能
- 公式パートナーによる音声モデル・カタログにて拡張可能
ラフな仮歌でも、プロ仕様のトラックに変換
ReSing は、アイデアと傑作の間に存在するギャップを埋めてくれます。どんなボーカル・トラックでも、あらゆるスタイル、ムード、ジャンルでプロ品質のテイクに変換可能。スマートフォンで録音したラフなボーカル素材でも、DAW にインポートするだけで、ReSing が魔法のように仕上げてくれます。
音楽的なカスタマイズが可能
音楽制作者のニーズを知り尽くした IK Multimedia による ReSing では、ボイス・モデルを用意されたスタイル、オプションから選ぶだけでなく、求めるボーカルの表現、音楽スタイルに合わせてカスタマイズ可能です。
Mellow、Lively、Smooth、Energetic、Balanced から選べる Character(キャラクター)、表現の幅を強調したり抑える Dynamic(ダイナミック)、発音と抑揚を制御し、モデルのアクセントを強調または抑えることができる Accent(アクセント)、音程を移調する Transpose(トランスポーズ)、2つのモデルを混ぜ合わせてハイブリッド・ボイスを生み出す Fusion(フュージョン)といった機能を使えば、自分ならではのサウンドを構築可能です。お気に入りのボイス設定を保存して利用すれば、一貫した世界観を持った作品群を生み出せるでしょう。
IK Multimediaの最新技術を投入
ReSing は、ボーカル・トラックの音色や発音の特徴を、実在アーティストによるトラックから生成された高品質な AI ボイス・モデルに置き換えることで、クオリティを向上させます。既存のボーカル変換ツールでは難しかった複雑なボーカル・ニュアンスの再現を実現するため、IK Multimedia では研究開発を推し進めました。
ReSing は、DAW プラグインおよびスタンドアローン・アプリケーションとして動作します。お使いの Mac/PC 上でローカル処理されるので、クラウド・サーバーへのインターネット接続、処理の順番待ちは不要です。
ARA 対応により、DAW 上で直接処理可能
ReSing には、通常のプラグインに加え、ARA(オーディオ・ランダム・アクセス)モードが用意されているので、ARA 対応 DAW にてクリップ・ベースの編集と処理結果の試聴が行えます。ARA モード利用時は、オーディオ・クリップが DAW のタイムライン上で直接処理されるため、ファイルの手動インポートやエクスポートは不要です。
内蔵エフェクトも用意
ReSing にはエフェクトも実装されており、パラレル・コンプ、ディエッサー、ゲートを備えた Dynamics、プレート/チェンバー、ダブラー/コーラス、ルーム・サイズを設定可能な Reverb、ピッチ補正の強弱、スケール、キーを設定可能な Tune、モデルのボディ(低域)、エアー(高域)を調整可能な Contour で、音楽的な表現に磨きをかけることができます。
楽器モデルも利用可能
ReSing で差し替え可能なのは、ボーカルだけではありません。長年バーチャル・インストゥルメントの開発を行ってきた IK Multimedia のノウハウを活かした楽器モデルも用意されています。楽器モデル選択時も、ボーカル・モデルと同様のコントロールを利用でき、移調を含む演奏のあらゆる側面を管理可能です。
ボーカルや楽器の移調時、ReSing モデルはリアルな歌手や楽器同様の挙動と音質を維持し、音質劣化や不自然な効果は発生しません。キー変更など、あらゆる操作が可能でありながら、完全に自然なサウンドを保ち続けます。
ユーザー・モデルを作成可能な ReSing Modeler
他のボイス置換専用ソフトウェア、サービスとは異なり、ReSing には、ユーザーが自身のコンピューター上で独自のモデルを作成できる ReSing Modeler が用意されています。素材となるシンガー、楽器の音域、ダイナミクス、アーティキュレーション、十分な長さの母音、安定したトーンなどを網羅した単音のモノラル・トラック(最低20分程度)を用意したら、あとは ReSing Modeler に読み込んで、スタイルなどのタグ情報、アバター画像を設定するだけです。ローカル・マシンでのトレーニング後、作成されたモデルは自身の ReSing にて利用可能となります。ユーザー・モデルは複製不可能で、ReSing 以外での不正使用から保護されています。
拡張可能なSessionsマーケットプレイス
ReSing には、3種類の製品が用意されています。
- ReSing Free:2 Voice Model、2 Instrument Model
- ReSing:10 Voice Model、10 Instrument Model
- ReSing Max:25 Voice Model、25 Instrument Model
上記音声モデルは永続ライセンスとなりますが、1ヶ月単位で利用可能な ReSing パートナーによるボイス・モデルを取りそろえたマーケットプレイス「Sessions」も公開予定です。IK Multimedia では、音楽における AI への倫理的アプローチについても熟考を重ねておりおり、各 ReSing パートナーとは明確かつ透明性のある契約が交わされ、各自の貢献が認められ保護されることを保証しています。
ボーカル、インストゥルメントの差し替え、音楽的なカスタマイズが可能な ReSing、ユーザーによる音声モデル制作を可能にする ReSing Modeler、必要な時に必要なタレントの音声モデルを利用可能な Session マーケットプレイス。そんなエコシステムをそなえた ReSing を使えば、洗練されたボーカル、インストゥルメンタル・トラックを、あらゆる音楽制作にて導入可能になります。
備考:
- IK Online Storeにてご注文の場合は、Account (登録情報)ページ にてお名前、ご住所などが半角英数字にて正しく登録されているか、ご確認ください。ダウンロード版の場合でも、イタリアの法律によりInvoiceにてお客様のお名前、ご住所を記録する必要がございますので、よろしくお願いします。
- IK Online Store、beatcloud.jp以外の日本国外店にてご購入になった製品は、日本語サポート対象外となります。「シリアルが届かない」、「オーサライズできない」等問題があった場合、直接販売者にお問合せいただく必要がございますので、ご注意ください。
- Beatcloudの日本円価格は、ユーロ換算レートの変更等により、予告なく変更となる場合があります。
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