『Sound & Recording magazine』が、注目の製品をピックアップし、Rock oNのショップ・スタッフとその製品を扱うメーカーに話を聞くRock oN Monthly Recommend。発売したコンパクト・モニター・スピーカーのiLoud Micro Monitor Proについて、IK MULTIMEDIA CTOのダビデ・バルビ、プロダクト・マネージャーのロレンツォ・イオリと、ROCK ON PROの清水修平氏の対談が掲載されました。下記に一部抜粋をご紹介いたします。
S&R: 2016年に発売されたiLoud Micro Monitorは、多くのクリエイターやエンジニアに支持されてきました。まずは当時の開発コンセプトについて教えてください。
バルビ “iLoud”という名称のプロダクトは、ポータブル・ステレオ・スピーカーとして2013年に登場しました。当時、あのサイズ感で音の信頼性が高いスピーカーはほかになく、“市場に存在しないなら自分たちで作ろう”と開発をスタートしたんです。
清水 最初にiLoud Micro Monitorが登場したとき、その音像の大きさには驚きました。低域の表現はもちろん、音のクリアさも持っているんです。だからこそ、さまざまなプロがサブモニターとして利用するようになり、こんなに定着したアイテムはほかにないんじゃないかというくらいヒットしたスピーカーだと感じていますね。
S&R: iLoud Micro Monitor Proのウーファー径はiLoud Micro Monitorと同じ3インチですが、ツィーターのサイズは3/4インチから1インチへと大きくなっていますね。
バルビ ウーファーのサイズは一緒ですが、ドライバー自体は進化しており、より大きな振幅を得られて豊かな低域が出せるようになっています。ツィーターは1インチと大きくなったことで、担える周波数帯域が広がりました。クロスオーバーのポイントが下がることでスウィート・スポットが拡大され、部屋の影響を受けにくくなるんです。
S&R: ほかにもハードウェア面の進化はありますか?
バルビ パワー・アンプは圧倒的に改善されています。パワーが向上しただけでなく、デジタル・アンプになったことでA/Dコンバーターを通ってDSP処理されたあと、デジタル信号のままアンプへと音が送られます。余分なD/Aが行われないため、DSP処理が意図したまま表現され、ノイズ・フロアも低くクリアな音を届けることができているんです。
清水 実際にiLoud Micro Monitor Proを聴いてみたところ、よりスタジオ・モニターとしての音に進化したと感じました。iLoud Micro Monitorは、どちらかというとサブモニターとして活用している方が多い印象で、小さいフィールドで全体を俯瞰できるという良さがあると思います。iLoud Micro Monitor Proはスピーカーの小ささを感じさせず、目を閉じると大きなスピーカーが鳴っているようにも感じるんです。この音像を表現できることに一番驚きました。
S&R: IK MULTIMEDIAのスピーカーのラインナップが多くなってきましたが、それぞれどのようなユーザーにお薦めできるでしょうか?
バルビ 基本的には作業スペースに合わせて選んでいただくとよいと思います。デスクや部屋の広さが限られていて、壁と近い位置に設置しなければいけないような場合、iLoud Micro Monitorはベストな選択肢でしょう。iLoud MTM MKIIは少し大きめの部屋で、レコーディングやミキシングのための余裕がある場合に最適なモデルです。プロの環境であればiLoud Precisionがメイン・スピーカーとして活躍してくれます。
清水 iLoud Micro Monitor Proは、僕の感覚としては1mほどの距離感で使うモニター・スピーカーとしてベストだと感じています。そうすると、大きなサイズのスピーカーを適切な距離で聴けている感覚を得られるんです。もう少し離して設置するような環境であれば、iLoud MTM MKIIのほうが良いかもしれません。
バルビ おっしゃるとおり、スピーカーの設置位置はとても重要です。使用環境やレイアウトも考慮して、iLoudシリーズを検討いただければと思います。
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