IK Multimedia(イタリア・モデナ)は、Pianoverse をリリースしました。Pianoverse は、最高級のピアノを、IK Multimedia独自の高精度なサンプリング・ロボットを使って収録したサンプルを、最新のエンジンと組み合わせることで、かつてないほどリアルな音色と、自然な演奏フィールを実現した、新しいピアノ音源です。スタジオ、コンサート・ホールから惑星、氷山などシネマティックなサウンドを生み出す空間ジェネレーターを内蔵しており、ピアノをベースとしたサウンド・デザイン・ツールとしても利用可能です。
Pianoverse は、Mac/PC対応のスタンドアローン・アプリケーションおよびAAX、AU、VST 2/3インストゥルメントとしてお使いいただけます。
価格と購入方法
Pianoverse は、ユーロでは IKオンライン・ストア、日本円では beatcloud.jp からご購入いただけます。
リリース記念イントロ価格:
Concert Grand YF3 (Yamaha CFIII を参照)– €99.99 | ¥15,490(税込)
Royal Upright Y5(Yamaha U5 を参照)– €99.99 | ¥15,490(税込)
Black Diamond B280(Bösendorfer 280VC を参照) – €99.99 | ¥15,490(税込)
NY Grand S274 (Steinway & Sons New York D-274 を参照) – €99.99 | ¥15,490(税込)
イントロ価格終了後は、下記価格となります。
Concert Grand YF3 (Yamaha CFIII を参照)– €129.99 | ¥20,140(税込)
Royal Upright Y5(Yamaha U5 を参照)– €129.99 | ¥20,140(税込)
Black Diamond B280(Bösendorfer 280VC を参照) – €129.99 | ¥20,140(税込)
NY Grand S274 (Steinway & Sons New York D-274 を参照) – €129.99 | ¥20,140(税込)
Pianoverse は、サブスクリプション・プランでご利用いただくことも可能です。サブスクリプション・プランでは、今回リリースされた4種類のピアノ・モデルに加え、以降リリース予定の4種類のピアノ・モデルもリリース後すぐに利用できます。サブスクリプション・プランは IKオンライン・ストア でのみご利用いただけます。
Pianoverse All-access Monthly Plan:€14.99/月
Pianoverse All-access Yearly Plan :€149.99/年
今回リリースされた4モデルに加え、以下の4モデルがリリース準備中です。
Black Pearl B200 (Bösendorfer 200 を参照) – 近日リリース予定
Hamburg Grand S274 (Steinway & Sons Hamburg D-274 を参照) – 近日リリース予定
Gran Concerto 278 (Fazioli F278 を参照) – 近日リリース予定
Liberty Upright (Koch & Korselt Upright を参照) – 近日リリース予定
最高のピアノを、最高の技術で収録
Pianoverse の開発は、数年をかけて行われました。最高のコンディションのピアノの調達。熟練調律師によるチューニング。最適なマイク・セットアップの追求。そして、どんな長時間のセッションでも疲れることなく、指定されたヴェロシティにて打鍵を続けてくれる、サンプリング・ロボットの開発。Pianoverseは、そんな、気が遠くなるような過程を経て生まれてきました。
高精度なロボット・アシスト・サンプリング
生のピアノには一台一台異なる個性があり、それぞれ独特のふるまいと、演奏への反応を示します。各ピアノ、各鍵盤には独自のダイナミック・カーブがあり、ヴェロシティの変化に対する反応も異なります。
従来のサンプリングでは、ばらつきのあるタッチにて収録されたサンプルを、プログラミングにてならすことが必要となりますが、Pianoverse では、各ピアノ、各鍵盤にとって最適なヴェロシティ段階にて打鍵を行うロボットを使うことで、高精細で、一貫性のあるサンプルを収録することを目指しました。
サンプリング・ロボットの設計には、高度なハードウェア技術、独自のソフトウェア技術、そしてその間を結ぶ職人技が必要でした。ロボットは、非常に精密で静かなリニア・モーターと、ゴムと3Dプリンター生成パーツの組み合わせによる弾性のあるアクチュエーターで構成されています。アクチュエーターはモーターから切り離されており、機械的な振動が打鍵するロボットに伝わらないよう工夫され、アタックからリリースまで人間の指の繊細なタッチをシミュレートします。
サンプリング・ロボット、マイクからの信号はコントロール・ルームのコンピューターに接続されています。そこでは、独自のレコーディング・ソフトウェアにより、各ピアノならではの音の核心を捉えるように設定されたヴェロシティなどの情報と、各サンプルを紐づけした状態で記録されます。
その結果、各ピアノの全鍵盤、強弱ダイナミクスの全域にわたって高精細で正確なサンプルを用意することができます。ばらつきのある人間の演奏をプログラミングにて平坦化、単純化する必要がないため、自然な強弱表現をそのまま、リアルに再現できるピアノ音源が完成しました。
表現力を活かす、最新のエンジン
IK Multimedia のサウンド・デザイン・チームは、20年以上にわたるバーチャル・インストゥルメントの開発で培った繊細なテクニックを駆使し、数千ものサンプルに命を吹き込みました。Pianoverse 用に開発された新しいインストゥルメント・エンジンでは、ラウンドロビン、ボイス・マネージメントなど、完全に再設計されたテクニックを駆使し、生楽器さながらに反応する演奏体験を実現しています。
楽曲、求める音色にあわせて、調整可能
Pianoverse には、楽曲、求める音色にあわせて最適な鳴り方を追求するために、細やかなパフォーマンス・コントロールを搭載しています。リリース、ハンマー・ノイズ、ペダル・ノイズ、弦の共鳴、蓋の開閉、音色の明暗など、これまでフィジカル・モデリング音源のみで可能と思われてきた設定も調整可能です。ヴェロシティ・オフセット、カーブの調整も行えます。
ハーフ・ペダル、キャッチ・ペダリング、ウナ・コルダ等、高度なペダル操作にも対応しています。Pianoverse は、クラシック、ジャズ、ポップス、ラテンなどジャンルを問わず、最適なピアノ・サウンドと演奏フィールを提供します。
リアルなピアノ・サウンドの追求
Pianoverse は、ステージでもスタジオでも最適な鳴り方を追求するために、細やかなパフォーマンス・コントロールを搭載しています。弦の響き、蓋の位置、ペダルやマレットのノイズに至るまで、ピアノが発するサウンド全体をコントロールできます。
また、ハーフ・ペダル、キャッチ・ペダリング、ウナ・コルダ等、リアルタイムの高度なペダル操作にも対応し、単にサウンドだけでなく、演奏感の再現にも妥協はありません。クラシック、ジャズ、ポップス、ラテンなど、ジャンルを問わず、Pianoverse は真に優れたピアノ・サウンドとフィーリングを提供します。
スタジオ・クラスのサウンド・シェイピング
Pianoverse にはピアノ1台につき2セットのステレオ・マイクが用意されており、モダンな演奏者に近い位置でのサウンド、よりクラシックなサウンドというように、イメージするサウンドに作り込むことができます。
サウンド・シェイピングやミキシングに必須のスタジオ定番ツールも一通り揃っています。インストゥルメントとルームのペア・マイクでは、それぞれ複数のモードを備えたEQとコンプが利用可能です。最終のマスター・チャンネルには、EQ、VCAスタイルのリミッター、ステレオ・イメージを調整する WIDTH、プレイヤー視点と観客視点の切り替えるFLIPスイッチが用意されています。
革新的な空間ジェネレーター
Pianoverse は、単にリアルなピアノを再現する音源ではありません。Pianoverse には、新開発のジェネレーティブ残響エンジンによる空間ジェネレーターが搭載されており、緻密に再現されたリアルなピアノを、全30種の仮想空間に配置することができます。コンサート・ホール、スタジオ、クラブ、教会といった演奏スペースから、倉庫、金庫室、氷山、砂漠、火星まで選択可能です。空間を選び、SPACE ツマミで響きの量を調整すれば、他のリバーブ・プラグインで試行錯誤するよりも短時間に、効果的な響きを得ることができるでしょう。
スペースの中には、空間の響きをさらに変化させるための追加コントロールが使用できるものもあり、これまでに聴いたこともないような、映画的なサウンドやテクスチャが作成できます。没入感とインスピレーションに満ちたサウンド・デザイン・オプションにより、Pianoverse は、これまでにない斬新なアンビエント音色を作り上げるサウンド・デザイン・ツールとしてもご利用いただけます。
強力なクリエイティブ・エフェクト
Pianoverse には、空間ジェネレーターに加え、12種類の新しいクリエイティブ・エフェクトが搭載されています。これらのエフェクトは、空間系から定番スタジオ・エフェクトまで、同時に3種類が利用可能です。エフェクト・スロットは、センド・エフェクトx 1、インサート・エフェクトx 2の構成で、4系統のモジュレーション・ソース(エンベロープx 2、LFO x 2)を使って、これら3つのスロットのエフェクトのパラメーターを変調できます。エフェクトとモジュレーションを組み合わせることで、他のピアノ音源にはない、より積極的なサウンド・デザインを可能にしています。
8種類のピアノ
Pianoverse は、1つのインターフェースで、複数のピアノを切り替えて演奏可能です。最初にリリースされるYamaha CFIII Concert Grand、Yamaha U5 Professional Upright,、Bösendorfer 280 Vienna Concert、Steinway & Sons New York D-274を参照した4種のピアノからはじまり、合計8種類のピアノをリリース予定です。
備考:
- IK Online Storeにてご注文の場合は、Account (登録情報)ページにてお名前、ご住所などが半角英数字にて正しく登録されているか、ご確認ください。ダウンロード版の場合でも、イタリアの法律によりInvoiceにてお客様のお名前、ご住所を記録する必要がございますので、よろしくお願いします。
- IK Online Store、beatcloud.jp以外の日本国外店にてご購入になった製品は、日本語サポート対象外となります。「シリアルが届かない」、「オーサライズできない」等問題があった場合、直接販売者にお問合せいただく必要がございますので、ご注意ください。
- Beatcloudの日本円価格は、ユーロ換算レートの変更等により、予告なく変更となる場合があります。
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